薬学生の体験談をご紹介するこのコーナー。
今回は、福岡大学5年・平良若子さんの
「実務実習」体験談を取材しました!
病院実習での患者さんとの出会い
病院実習の経験をきっかけに
「病院に就職すること」を決めた平良さん。
実習中にどのような経験をされたのか取材しました!
CB石川:
実習中、進路を決めるきっかけになるような事があったのでしょうか?
平良さん:
ある患者さんを担当させていただいたのですが、その患者さんが、まだ学生の私に対しても薬剤師として頼ってくれたんです。
市販薬の飲み合わせや、苦い薬の飲み方について相談してくれて「宿題として調べてね」と、私に任せてくださったんです。
CB石川:
どう解決したんですか?
平良さん:
自分で、患者さんが使っている薬の製薬会社に問い合わせました。
薬の飲み合わせを確認して、飲み方についても聞きました。オレンジジュースなど酸性の飲み物や牛乳だとむしろ苦さが増す薬で、ブドウジュースなどの塩基性の飲み物と一緒なら飲みやすくなる、ということを私も初めて知ることができました!
CB石川:
すごい行動力!その患者さんは、実習中ずっと担当していたのですか?
平良さん:
いえ、途中で退院されました。でも、退院後に、外来でまた来る機会があったんです。
薬剤部まで直接ピンポンしにきてくれて、「あの時はありがとう。頑張ってね。」とお守りを渡してくれたんです。
CB石川:
漫画のアンサングシンデレラみたいなエピソードですね!それで病院で働きたいって思ったんですね?
平良さん:
他にも、医師の先生から患者さんの処方内容について、薬剤部に相談が来ることも多かったのですが、「せっかくだから考えてみて」と私に考える機会をいただけたんです。
実際に自分で患者さんに向き合って考えるのがとても楽しくて、それも病院薬剤師になりたいと思った理由です。
あと、私は忙しいのが好きなので(笑)、病院薬剤師向いているかな~と。
CB石川:
忙しい中でも楽しく働く平良さんの姿がイメージできます(笑)
▼平良さんが患者さんからいただいたお守り
(全部手作りで薬剤部のスタッフの方々、実習生の分もあったそう)
沖縄でのふるさと実習の過ごし方
CB石川:
地元の沖縄で病院薬剤師として働きたい、ということで絶賛就活中かと思いますが、情報収集はどうしていたのですか?
平良さん:
沖縄出身だと、実習中は沖縄に戻れるので、実習期間中にいくつか病院見学に行きました。
CB石川:
インターンなどに応募されたんですか?
平良さん:
いえ、気になる病院には自分で連絡をして、見学させていただきました。
あとは、実習生同士での情報交換がすごく役に立ちました。
CB石川:
どうやって情報交換するんですか?
平良さん:
沖縄はふるさと実習ということもあって、期ごとに集まって飲み会をするんです(笑)
CB石川:
沖縄っぽい(笑)
平良さん:
はい。私は病棟業務がしたいので、病棟配置している病院がどこか、教えてもらいました。
あとは「あそこ雰囲気いいよ」とか、それぞれの実習先がどんな感じかも話していましたね。
▼実習メンバーと
*****
沖縄の病院薬剤師を目指して、就職活動中の平良さん。
就職活動、卒業研究、国家試験を乗り越えて、病院薬剤師として楽しくハードに働かれる姿を楽しみにしています!
■インタビューにご協力いただいた学生さん
福岡大学5年 平良若子さん
■取材執筆
CBコンサルティング石川紗友里