皆さんは就活において求人条件を確認するとき、どういったことに気を付けて確認していますか?
求人票には当然その薬局のさまざまな情報が記載されています。
しかし書かれている内容を正しく理解している人と、そうでない人では、同じ求人票を見ても吸収できる情報量が大きく変わってくるといっても過言ではありません。
では、どういった点に気を付けながら見ればいいのでしょうか。
今日は求人票を確認するうえで、重要なポイントを3つのポイントに分けて確認しながらおさらいしてみましょう。
~賃金編~
①月給制か年俸制か
一般企業では月給制が約90%超といわれておりますが、薬局業界では意外と目にする年俸制。正しく理解していますか?
年俸制とはその名の通り1年スパンで給与の金額を決めていくもので、その年1年間働いた成果に対して、次の年の給与が決められます。
②年俸制の場合何分割支払いか
よく見られるのが12分割、14分割、16分割です。14分割の場合は12か月を引いた残りの2か月分は、賞与として支払われます。16分割の場合は4か月分ということですね。
ただし、12分割の場合でも、別途賞与支給と記載がある場合もありますので、注意して確認しましょう。
③残業代が含まれるかどうか
企業によっては年俸の提示額に残業代を含んでいる場合があります。
必ず別途残業代が出るのか、その場合は何分単位で支給されるのか、もしくは固定残業代がつくのか、注意深く確認しましょう!
以上が年収編です。いかがですか?
年収って就職活動において大きな軸の一つですよね。
しかしたとえ年収額が良くても、待遇が悪ければ蓋を開けてみれば実はそんなに手取りがない、、、なんてこともあり得ます。
年収提示額だけに騙されないように、次の待遇編も細かく注意してみていきましょう!!
~待遇編~
①年間休日について
→たとえ年収が高くても、年間休日が少なすぎるとそれは実質時給換算すると当然低くなってきますよね。
半日休み×2を1日休みとして換算し、年間休日日数を算出していたりする企業もあるので、注意して確認しましょう。
②住宅手当?それとも社宅?
→住宅手当の場合
・住宅手当がある場合は手当が年収に含まれているか、それとも年収+別途支給されるものなのかを確認しましょう。
→社宅の場合
・社有社宅は大企業に多く、企業が保有している建物に安価で住むことができます。一方で借り上げ社宅とは、希望の賃貸住宅を、会社が変わりに借り上げて従業員に安価で貸与するものをいいます。住む際の煩わしい契約手続きが無いのはいいですね。
★Point
10万円の賃貸住宅に住む場合、6万円住宅手当がつくのと、10万円賃貸を会社が借り上げて6万円会社に負担してもらうのとでは、同じ自己負担4万円でも意味合いが大きく変わってきます。
理由は住宅手当が税金の対象になるからです。
つまり、住宅手当6万円を会社から支給されるか、借り上げ社宅で6万円会社に負担してもらうのとでは、実質手取り額では借り上げ社宅の方がお得ということですね。
最後は、店舗の情報編です。
どちらの店舗で働くのかがわかる場合は、その店舗がどのくらい忙しいのか、どういった働き方の環境なのか、ある程度予想することができます。
就職活動では限られた情報の中で自分が働く会社判断する必要があるため、こちらも正しくチェックしましょう。
~店舗情報編~
①応需枚数
まずは応需枚数を確認しましょう!一日に何枚処方箋が来ているのかでどれくらい忙しいのかがわかりますよね。
さらに薬剤師の人数で割れば、その店舗での一人当たりどれくらいの処方箋をさばいているのかがわかります。一般的には1人につき40枚程度が標準だといわれています。それを超えると比較的忙しい店舗だといえるでしょう。
あなたが気になっている薬局はどうですか?
★Point
応需枚数がわからない場合は薬局機能情報サイトを使って調べてみましょう。
こちらのサイトでは、全国の薬局の年間の処方箋受付人数が公開されています。その数字を年間の営業日数で割ればおおよその1日の応需枚数が計算できます!
②応需科目
その薬局の応需科目が何科なのか、確認しましょう。
たとえ同じ枚数の薬局を比べたとしても、科目が違えば1枚の処方箋にかける時間も違ってきますし、繁忙期閑散期の時期も違ってきますよね。
どの科目を何枚くらい受けているのかを確認し、判断軸の一つとしましょう。
以上が就職活動において、最低限確認すべき事項です。
上記の情報が載っていないorわからない場合は思いきって担当者に確認してみるのもいいでしょう。
きちんと見方を理解していれば、将来仮に転職活動をする上でも役に立ちますよね!
自分が働きたい場所がどんな場所なのかを事前によく理解し、自分にマッチした企業選びをすることが、実際に就職後、気持ちよく長く働くことができるかどうかに直結します。
皆さんが気になっていた企業や店舗はいかがでしたか?
自分がより長く働ける企業を探すためにも、事前の下調べを怠らないようにしましょう!!