薬学生の体験談をご紹介するこのコーナー。
今回は、北海道科学大学6年・高田真綾さんの「国家試験」体験談をCBコンサルティング石川が取材しました!
高田さん勉強法:地道に徹底してわからないところをつぶす
CB石川:
第105回薬剤師国家試験お疲れ様でした!合格おめでとうございます!高田さんはいつ頃から国家試験対策をはじめましたか?
高田さん:
実務実習が終わった、2019年2月頃から始めました。
私の入っていたゼミは卒業研究も早めに片付いたので、余裕をもって取り掛かれた方かなと思います。
CB石川:
約1年間、国試対策に費やしたということですね。勉強期間中は予備校に通っていましたか?
高田さん:
予備校は、夏期講習、冬期講習などには行っていました。それ以外は大学の授業を受けて、空いている時間で自分で勉強していました。
CB石川:
1日どれくらい勉強していましたか?
高田さん:
大学に行く日は、9~10時には行って勉強して、夜21~22時くらいに家に帰っていましたね。そのあとも0時~2時頃まで勉強していました。
大学に行かない日は、お昼頃から活動して、休憩とりつつ、夜の0~2時頃までやっていました。
CB石川:
平均して半日は勉強に費やしていた感じですね。
高田さん:
休憩も適宜とっていました。
集中力がなくなると、ただの作業になって頭に残らなくなってしまうので、そうならないように、ゲームするとか休憩時間はとっていました。
CB石川:
勉強方法はどのようにしていましたか?
高田さん:
私はとにかく問題を解いていました。
問題を解くと、自分ではできていると思っていたところが実はできていなかった、と気付けるんです。私の中では、薬剤の範囲はもう少しできるものだと思っていたのですが、問題を解いているうちに曖昧に覚えていることが多いことに気付きました。
少しでも曖昧なところがあると、問題の言い回しが変わるだけで分からなくなったりするので、「とにかく問題を解いて、曖昧なところをなくす」というのが私の勉強法でした。
CB石川:
地道に曖昧なところをつぶしていったんですね。問題集を解くうえで工夫していたことはありますか?
高田さん:
ひたすら過去問を解いて、わからないところは自分なりにポストイットに解説をまとめていました。そうすれば、そのページを見るだけで復習できるので。
あとは、間違った問題があるページには付箋をはって、解けるようになったら付箋をとる、というのをやっていました。最終的に付箋の数がゼロになるまで繰り返しやりました。
▼何度も解きなおした問題集
▼ポストイットでまとめたもの
CB石川:
徹底していますね。問題集はどれくらい解きましたか?
高田さん:
私は97回~104回の過去問を、最低3回ずつは解きました。
CB石川:
すごい量ですね…それをひとりでコツコツと進めていたんですね。
高田さん:
そうですね。
家か大学で勉強していましたが、大学に参考書をおいていたので、家でやっていて参考書を見ないとわからないことが出てきたときにすぐに調べられないのがロスだったな、と後悔しています。
CB石川:
問題を解いて曖昧なところを見つけて、すぐに解決する、の繰り返しですね。
国試は人生初の受験
CB石川:
もともと勉強は得意な方でしたか?
高田さん:
いえ、勉強は好きじゃないですし、今回が人生で初めての受験でした。
CB石川:
人生初受験が国家試験ってえぐい…(笑)
高田さん:
つらかったです(笑)
高校受験はゆるいところで受験という程の内容じゃなかったですし、受験したくなかったので大学は指定校推薦をとって入学しました。
CB石川:
効率よく進学できていたタイプだったんですね。大学での成績はどのくらいでしたか?
高田さん:
それも良くなかったです。中の中か、中の下でした。先生からも心配されていて、自分でも焦っていました。
CB石川:
勉強のモチベーションはどうやって保っていましたか?
高田さん:
モチベーションというか「やるしかない」って感じで、焦りがモチベーションでした。
CB石川:
自分でなんとか奮い立たせてた…という感じですか?
高田さん:
友達と「やばい」とか「やるしかない」とか、やりとりしていました。
勉強は各々別でやりましたが、ゼミの友達が真面目なタイプが多かったので、みんなにひっぱられて勉強を続けられたのはあると思います。
CB石川:
周りの環境も大事なんですね。どんなときが一番つらかったですか?
高田さん:
試験の2~3週間前とかは普通に勉強頑張れたんですけど、直前の1週間前とかになると焦りが大きくなってきてつらかったです。
不安で夜寝たいし眠いけどなかなか寝られないこともあって肉体的にもきつかったですね。
CB石川:
国試直前もそんな状態でしたか?
高田さん:
国試直前が一番きつかったです。
解いても解いても、何回やっても覚えられない…!!って焦っていました。
そのときも「やるしかない」って言い聞かせたり、友達と連絡とってなんとか乗り切りました。
CB石川:
国家試験が終わって、達成感とか頑張って良かったと思うことはありますか?
高田さん:
頑張って良かったと思うのは、やっぱりかなりつらかったので、タフになったなと(笑)
これからつらいことがあっても「国試に比べれば」って思えると思います。
これから国家試験に向かう後輩へのエール
CB石川:
最後に、後輩に向けてエールをお願いします!
高田さん:
勉強方法としては「曖昧なことをなくす、わからないことをすぐ聞く」がとにかく大事です!
「確かこうだったよね?」と思うような曖昧な部分はひとつひとつ確かめて「絶対」を作った方が良いです。友人同士でも良いので、わからないこと・曖昧なことはすぐに聞くべきです。
「こんなこともわからないと思われたくない」と思う方もいるかもしれませんが、曖昧なままにして国試に落ちるよりは全然マシなので。
それに、案外周りの人が覚えていないこともあるので、一緒に確かめられる機会になります。
つらい1年になると思いますが、、周りの人と励まし合いながら頑張ってください!!
CB石川:
ありがとうございました!
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今回は電話での取材でしたが、約1時間たくさん質問させていただきました。貴重なお時間いただきありがとうございました。
4月からは調剤薬局での勤務がスタート。
また壁にぶつかることがあるかもしれませんが、国家試験の体験を糧に、頑張ってください!
■インタビューにご協力いただいた学生さん
北海道科学大学6年 高田真綾さん
■取材執筆
CBコンサルティング石川紗友里