薬学生の体験談を紹介するこのコーナー。
今回は【国家試験】偏。

成績は底辺。
特に苦手だった「薬理」を
20% 85% !!!
に伸ばした愛知学院大学6年生を取材しました。


成績は底辺レベルだった?!

成績は良い方ではなく、卒業延期もあり得る成績でした。
分と同じレベルの成績の先輩たちが、
卒業延期になったり、国試に落ちたりしていて、
自分もこうなるかも…」と思うとかなり焦っていました…。

特に苦手だった「薬理」は当初20%くらいの成績で、
そのままだとほぼ確実に卒業延期レベルでしたね。

6月~国家試験対策開始!なかなか成績があがらず…

国家試験対策は6月から本格的に始めました。
平日は午前中大学の授業を受けて、午後自分で勉強していました。
自己勉強の時間はだいたい6時間くらいでしたね。

夜まで勉強する!と意気込んでも、
自分は続かないタイプだって分かっていたので
毎日継続できるように勉強時間は徐々に増やしていきました。

勉強方法としては、問題集を解いていたのですが、
成績は良くもなく悪くもなく…という感じで
メキメキ伸びることはなかったです。

9月~勉強方法改革!!

成績が伸び悩む状態が8月頃まで続いて、
今までの方法じゃダメだ!」って思うようになりました。
とにかく勉強方法を変えないと、と思って、

友達とか色んな人に、どんな方法で勉強しているのかを聞いて回りました。
色々な人に話を聞いているうちに、
自分が「頭で整理できていない」ことに気付きました。

頭で整理するために「図を書く」という勉強方法に切り替えました。
作用点や機序を図にまとめて、
何も見ずに書けるようになるまで、書いて覚えました。

<勉強の流れ>
・青本の問題を解く(抜けている知識を把握する)
 ↓
・青本を参考に自分で図を書く
 ↓
・何も見ずに書けるようになる
 ↓
・問題が解ける!

図にまとめると、全体の流れを理解できるようになって、
グンと成績があがるようになりました!

勉強方法に慣れるまで少し時間がかかったので、
短期戦には向いていないですが、
自分は秋頃から勉強方法を変えて、成績を伸ばすことができました。

最終的に国家試験では、薬理の成績は85%
もともと得意な方だった薬剤や治療よりも良かったです(笑)

自分に合う勉強方法を見つけるには?

私には「図で整理する」勉強法が合っていましたが、
万人に合う勉強方法はないと思うんですよね。

いま思い返せば、授業の試験のときも、
図にまとめて試験対策をしていました。

周りの人に勉強方法を聞いたり
過去、自分がどうやって試験を乗り越えたのか、を振り返ったりすることで自分に合った勉強方法にたどりつけると思います!

また「教科」によっても、自分に合う勉強法が異なることもあります。
私の場合は、法規は最初からのやり方「問題集を解く」が合っていてそのまま高得点を維持することができていました。
うまくいっている教科はそのまま変えず、問題を抱える教科だけやり方に工夫をしていくのが、限られた時間の有効な使い方になると思います。

後輩へのアドバイス

私の成績は、卒業延期にもなり得るレベルで、良い成績ではありませんでした。
でも、それを自覚していたからこそ、気を引き締めてやれたのだと思います!

なので、周りの空気に流されず、自分の立ち位置をちゃんと受け入れて
必要なことを日々こなしていくことが成功の鍵だと思います!

勉強期間中は、ゲームや旅行などもできず、我慢の連続でしたが、
あと〇ヵ月やれば解放される!」と思って乗り越えました。

モチベーションの維持方法も人によって合う合わないが違うので、

自分に合うやり方で、着実に進めていってください!!

▼大学の隣駅の動物園。行きたいけど試験中は我慢していた。

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勉強の仕方、コツなんかも色々な情報がありますが、
「自分に合う勉強法」を見つけることが一番の近道ですね。

国家試験勉強お疲れ様でした!そして合格おめでとうございます!

 

■インタビューにご協力いただいた学生さん
愛知学院大学6年 S.I.さん

■取材執筆
CBコンサルティング石川紗友里