例年、就職に関する情報を早めに入手したい薬学生5年生の方は、夏ごろからインターンシップに参加し、企業についての情報を集めることが多かったという印象です。

 

今年、コロナの影響で、どう変わっていくのでしょうか?

 

例年は数日におよぶインターンシップが多かったのですが、今年は半日や数時間など、

短時間でのものが多い傾向にあります。そういう事情もあり、「各社のインターンシップの内容だけをオンラインで周知する説明会」なんていうものもあるようです。

 

少数のインターンに参加することで、その法人の代表や担当者の考えを深く知っていく、というスタイルが多かったのですが、今年は短時間で多くの法人を周るというスタイルが主流になることが予想されます。

 

処方箋をもらって調剤をするという大きな流れは変わらなくとも、そのプラスアルファとして、どのような違いがあるのかを知ろうとすることは、これからの薬剤師としての働き方を知る上で大切なことになってくるでしょう。実習先と全然違うタイプの会社、場所を選んでみてもよいと思います。

 

例えば、今までの薬局でのインターンシップでは「在宅営業」に同行することができましたが、現在の状況は難しいかもしれません。そういった「経験」が積めない分、「経営の考え方の違い」をたくさん集めることによって、自分がどんな薬剤師になりたいかを頭の中で描いていくことは、決して損にならないでしょう。

 

早い段階からどうしても福利厚生や給与面が目に付いやすい業界ではありますが、自分の視野を広げることに、この夏は重点を置くとよいと思います。自分の興味の方向性が定まれば、就職活動はきっと楽になっていきます。