病院には、急性期、慢性期などの機能分類があるかと思えば、
回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟などの分類もあり、正直よくわからん!という方も多いんじゃないでしょうか。
学生のみなさんにもとことん分かりやすく解説していきます。
今回は、《STEP1 基本のキ。医療機能による分類》
病院は医療法に基づく義務で、病棟ごとの医療機能を毎年国に報告しています。
その分類がこちら↓
高度急性期機能
急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、診療密度が特に高い医療を提供する機能
三次救急(高次救命救急センター、救命救急センター)の指定を受けているところやICUのあるところは高度急性期です!
急性期機能
急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、医療を提供する機能
二次救急(入院を要する救急医療施設)や一次救急(休日夜間急患センター)の指定を受けているところもあります!
回復期機能
急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供する機能
勘違いされることもありますが、リハビリ機能がないから回復期機能がない、という訳ではありません!
慢性期機能
長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能
高齢者だけでなく重度の障がい者、難病患者の入院も機能のひとつです!
実際の病棟には様々な機能があるので、メインの機能を報告しています。
一般に『急性期病院』や『慢性期病院』といわれているのは、この機能分類に基づくことが多いのではないしょうか。
また、慢性期とそれ以外の混合型は『ケアミックス病院』と言われます。
このあたりまでは薬学生さんなら「知ってるよ」って方も多いかもしれませんね。
次の投稿では、さらに診療報酬上の分類についてお伝えします!
参考:厚生労働省「医療機能の選択にあたっての考え方について」
厚生労働省「救急医療機関と後方病床との一層の連携推進など」
厚生労働省「病院経営管理指標及び中小病院の経営の方向性に関する調査 」