薬学生の皆さんからいただいたご質問・ご相談に答えるコーナー。

本日は、先日3/14(土)の薬学生就活準備講座Onlineでいただいたご質問にお答えします!

 

【ご質問内容

退職金で「勤続一年以上」という条件の場合、1年以上働いたら退職金を満額もらえるのでしょうか?

(薬学部4年生・男性)

 

まず、退職金制度とは

退職金の金額に関する質問ですね。

同じ企業で長く勤めたい!という方は、気になりますよね。

 

まず、退職金制度とは、福利厚生の内容のひとつです。

 

福利厚生には、

・法律に定められている「法定福利厚生」

・企業が独自に定める「法定外福利厚生」

の2種類があります。

 

退職金制度は「法定外福利厚生」にあたります。

 

企業が独自に決めるものなので、

退職金制度自体がない企業もありますし、

退職金がもらえる基準や金額は、企業ごとにルールが異なります。

 

「退職金制度(勤続〇年以上)」の意味は?

”退職金で「勤続一年以上」という条件の場合、1年以上働いたら退職金を満額もらえるのでしょうか?”

 

というご質問でしたが、

「満額なのか、満額ではないのか」という考え方が

実は退職金には当てはまりません。

 

仮に、新卒入社~定年まで働いた際に受け取れる退職金を【満額】と定義した場合、

回答としては【満額もらえない】となります。

 

募集要項に【退職金制度(勤続〇年以上)】と書かれていた場合、

それが指し示すのは、

何年働けば、退職金を受け取る権利がもらえるのか、ということ。

 

その最低限の勤続年数をクリアしたあとに

「その後何年働き続けたのか」によって退職金の金額が決まります。

(自己都合による退職か、会社都合による退職か、でも金額は変わります)

 

尚、退職金の計算方法は企業によって異なり

これは募集要項に書かれることは無く

会社説明会で説明されることもほぼありません。

 

また、昔ながらの終身雇用制(定年までずっと同じ会社で働き続ける)は

業界問わず崩壊しつつあります。

企業によって様々ではありますが、

「退職金で何百万、何千万もらえる!」

という期待はあまり抱かないほうが良いかもしれません。

 

時代とともに働き方も変わります。

自分が求めることを整理することも大事ですが、

ニュースなどを見て「これからどんな働き方になるのか」を

イメージするのも就職活動の大事なポイントです。