前回から引き続き、薬学生が知っておくべき内容を解説していきます。
「地域包括ケアシステム」の整備の一環である、「地域医療構想」についてです!
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地域医療構想とは
各都道府県が2016年度に策定した「地域医療構想」を知っていますか??
“「地域医療構想」は、2025年の人口構成を想定して各都道府県が地域ごとに描いた、いわば地域医療の将来ビジョン”
引用:鈴木尚之(2019)医業経営力 幻冬舎
2025年、団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者になります。
医療や介護の爆発的な需要増は避けられません。
よって、その年までに医療需要がどうなって、それに対応するため
医療機能の再編をどう行っていけばよいか、各都道府県が指針を立てたわけです。
(※医療機能分類に関する記事はこちら)
多くの地域では急性期機能の病床が過剰で、回復期機能が不足すると見込まれています。
出典:厚生労働省ホームページ(図表7-2-1 地域医療構想による2025年の病床の必要量)
回復期機能は、患者の在宅復帰を目指すもの。
高齢者が在宅で療養できるよう、医療と介護の連携に関する仕組みづくりが求められていることが分かります。
在宅医療の重要性は、こういった国の方向性からも見て取れます。
前回も記載しましたが、そもそも「地域医療構想」に沿って各都道府県が進める
医療機能の再編は、「地域包括ケアシステム」の整備の一環です。
※「地域包括ケアシステム」については前回記事を参照ください。
国の方向性を知ることは、医療人としての進み方を決めるうえでも重要です!
就職活動の際も、考慮してみてください。
記事全編
参考文献:鈴木尚之(2019)医業経営力 幻冬舎